こんにちは!
元パティシエ、今は保険相談をメインに行なっているFPの菱沼です。
実は僕、パティシエ時代に詐欺にあったことがあります。
仕事に夢中でお金の管理を後回しにしていたら、大事なお金を騙し取られてしまいました…。
今考えたら全部世間知らずだった自分のせい。
あのときはショックで落ち込みましたが、
そこから「お金ってどうやって守ればいいんだろう?」と本気で勉強を始めたんです。
それがきっかけで、お金を関わる仕事をしようと思い、今に至ります。
(詳しい経緯はこちらから)
最近は投資ニーズが高まってきたため、保険以外の資産形成のご相談も多くなってきています。
そんなある日ふと思ったんです。
お菓子作りと資産形成って、すごく似てるなって。
特に“土台作り”が大事なところが共通しているんです。
そこで今回は、
お菓子作りと資産形成に通じる教訓をお話しします!
お菓子作りの土台って?
お菓子作りでは、基本の材料として
卵(水分)、小麦粉、砂糖、バター(油脂)があります。
実は、この配合を少し変えるだけでいろんなお菓子が作れるんです!
例えば、
- すべてを同じ割合で混ぜるとパウンドケーキ
- バターが多い生地はマドレーヌ
- 小麦粉が多いとクッキー
- 卵(水分)が多ければプリン
- バター(油脂)が少ないのがスポンジ生地
そして、材料の中で特に重要な役割を果たすのが
“小麦粉”です。
小麦粉は生地を支え、
形を保つ“土台”の役割を担っているからです!
シフォンケーキが失敗する理由
例えば、シフォンケーキを作る際、
「ふわふわに膨らませたい!」
という見栄えを意識するあまり、メレンゲを必要以上に泡立ててしまいがちです。
そうすると、オーブンで焼いている間はとっても大きく膨らみます。
だけど、、オーブンから取り出すと、
急激に生地が縮み、大きく凹んでしまうんです。。
中がスカスカになっていることもあります。
そんなの作ったらお店で売れません😭
この失敗の原因はいろいろありますが、その一つが、
“土台”である小麦粉が最大限に活用されていないからなんです。
シフォンケーキはもともと小麦粉の量が少ないため、膨らんだ生地を支える力が弱いお菓子です。
そこに泡だてすぎたメレンゲが加わると、膨らみすぎた生地を維持する力が追いつかなくなり、結果として崩れてしまいます。
これを防ぐには、小麦粉の量や種類を調整したり、牛乳と小麦粉を混ぜて粘り(グルテン)を出して土台を強化したりすることが必要です。
つまり、お菓子作りでは
“見栄えを追い求めるだけではなく、土台をしっかり作ること”
が大切なんです!
これをパティシエ時代に叩き込まれました。
資産形成も同じ
この話は、資産形成やお金の使い方にもそのまま当てはまります。
どんなに投資でお金を増やしたいと考えても、そもそも投資に回すお金がなければ増やせません。
また、どれだけ高収入の方でも家計管理ができていないと、
「これだけ稼いでいるんだから大丈夫!」と思って散財してしまい、生活水準を上げ過ぎて貯蓄があまりできてない。
ライフプランを組んでみるとこのような方は本当に多いんです。
高収入のはずのお医者さんが実は全然貯金でできていないっていう話もよくありますが、まさにこれです。
特に注意したいのは、老後の生活です。
高所得の方は、特に意識しなくても現役中は何不自由なく生活が成り立ってしまいます。
ただ、老後は収入が大きく減ることで、その生活水準を維持できなくなるケースが多々あります。
シミュレーション上の数字ではありますが、老後は早い段階で赤字に転じてしまいます。
これは、高所得の人ほど現役中の手取りと老後の年金手取りとのギャップが大きくなるからなんです。
つまり、現役時代に家計管理をおろそかにしたままでは、
老後に思うような暮らしができなくなる可能性が高いということです。
見栄えばかりを意識して必要以上にメレンゲを泡立てたシフォンケーキが崩れるように、
過剰な生活水準を続けると、やがて家計は崩壊してしまいます。
これは、高所得の人に限ったことではなく、
毎月の収入が変動する方も注意が必要です。
僕は毎月収入額が違います。
いい時もあれば悪い時もあります。
パティシエ時代の時よりも少ない月もあれば、最低賃金の時だってあります😭
逆に、昔の4倍くらいの時もあります。
だけど僕は、
家計簿をつけて、半年間の自分の収支を振り返りを繰り返したところ、
「これくらいあれば背伸びせず心地よく暮らせる」
というラインがようやくわかってきました。
ですので、収入が良かった時でも「今月くらいは…」と油断して使い過ぎないように心がけています。
たまにはご褒美を必要ですけどね😉
資産形成の土台作り
資産形成における“土台”は、
まさに“家計管理”です。
家計管理をしっかり行い、収入が増えても生活水準を上げすぎないように自分をコントロールすることが大切です。
例えば、
- 毎月の収入と支出を把握する。
- 優先順の低い支出を見直して削減する。
- 収入が増えても貯蓄や投資に回す割合を優先する。
これをするためには、僕はやっぱり家計簿はつけた方がいいと思っています。
こうした家計管理を少しずつでも意識してみると、投資に回せるお金が生まれ、資産形成の道が開けます。
家計管理という“土台”ができていないと、どんなに見栄えの良い投資計画を立ててもそれは長続きしません。
逆に、強い家計管理ができている方は、この先の日本の制度が変わって行ったとしても柔軟に対応でき、その時に取るべき行動が判断できるはずです。
お菓子作りも一緒で、基本素材の基礎を知っておけば、後はそれを派生、組み合わせをするさせるだけでいくらでもレパートリーが増やせます。
見栄えよりも土台を大切に
仕事でも同じことが言えますね。
例えば、大谷翔平選手。あの神がかり的なパフォーマンスの裏にはしっかりとした“土台”があります。
幼少期から地道に積み上げてきた基礎練習や体づくり、思考、食事や睡眠など日々のルーティンを徹底しているからです。
派手な活躍が注目されがちですが、その陰には継続的な努力があるからこそあれだけの結果を出し続けられるんですね😄
同業の方と話していて感じるのは、尊敬するプロの方はみなさん派手な成果ばかりを目指すのではなく、地道な努力や基礎を積み重ねてきた方が多いです。
ちなみに、プロのパティシエの方も仕事の土台ができている人は他の店に行こうが、海外に行こうが基礎は変わらないでのどこでも柔軟に仕事ができちゃいます🍰
シフォンケーキのふわふわ感を支える小麦粉のように、
資産形成を支える家計管理をしっかり整えていく。
見栄えや目先の損得だけではなく、基礎を大事にすることで長く安定した結果!
これを信じて、まだまだ未熟ですが今年も僕は家計管理も仕事ももっと頑張ろうと思います💪
皆さんも意識してみてください!