貯金があれば保険は不要?
「貯金があるから保険はいらない」という考え方。
これ、一見合理的なように思えますが、実は一部正解で一部間違いです。
よく不要だと言われるのが医療保険。
医療保険は入院や手術の際に保険金が支払われます。
ただ多くの場合、長期間保険を続けていくと考えると、受け取る給付金よりも支払った保険料の総額の方が高くなることがほとんど。
そのため、「同じお金を貯金しておいた方が合理的」という考え方が出てくるのも理解できます。
でも、これはあくまでも「健康な今だからこそ」言えること。
いざ病気になった時、「貯金があるから大丈夫」と本当に思えるでしょうか?
病気になると人はどう感じる?
健康な時には、「自分は病気にならない」「入院費用くらい貯金でカバーできる」と思いがちです。
でも、実際に病気になると状況は変わると思うんです。
例えば、入院が長引けば
「もっと費用がかかるかもしれない」と不安が募り、
貯金がどんどん減っていくのを目の当たりにすることになります。
経済的に余裕があっても、精神的な不安は避けられません。
「保険に入ってなくてもなんとかなった」という声も耳にすることがありますが、
その人たちも経済的にはなんとかなっても、精神面での不安はどうだったのでしょうか?
保険の役割:経済面と精神面の安心
保険は「経済面」と「精神面」の両方で安心を得るためのものです。
例えば、入院中に「お金の心配をせずに治療に専念できる」ことが、どれだけ心強いか。
月々数千円でその両方を備えられるのなら、保険は無駄ではありません。
今は「貯金があるから保険はいらない」と割り切れたとしてもそれは現時点での話。
もしも自分が病気になった時、その時の自分の気持ちまで想像してみてください。
第三者の意見や健康な今の自分だけでなく、未来の自分の感情まで想像して選ぶことが、後悔しない保険選びに繋がります。
結論として、貯金があるからといって必ずしも保険が不要とは限らない。
貯金と保険のバランスを見ながら、自分に合った備え方を見つけることが大切です。