一生のうちにガンになる確率は50%。2人に1人はガンになると言われています。
だからがん保険は必要なんです。
こんなことを保険屋さんに言われた経験や、そう思っている方はいませんか?日本人はガンになりやすいからガン保険が必要というのは間違いです。
がん保険とは、文字通りガンだけに特化した保険です。
ガンで入院すれば医療保険でお金は受け取れます。
なのになぜ別個でがん保険が存在するのでしょうか?
理由は2つあります。
ガン保険が存在する理由① ガン治療の変化
一つ目は、ガンの治療方法の変化です。
今は医療の進歩におかげでガンにかかったとしても、早期発見であればほとんど入院せずに通院しながら抗がん剤・ホルモン剤等で治療していく時代になっています。
医療保険はあくまでも「入院」が大前提の保険なので、入院が長引けば長引くほど機能しますが、逆に入院しなければそれほど多くの給付を受けることはできません。
(医療保険についてはこちらの記事を参考にしてください)
後ほど詳しくお伝えしますが、ガンにかかった際にかかる1年間の費用の目安はおよそ100万円と言われています。
では、この費用を医療保険だけで賄うにはどうすればいいか計算してみましょう。
入院給付金 5000円×入院日数
手術給付金 1回あたり5万円(がんの手術は10万円)
先進医療 通算2000万まで
上記の内容は、ほとんどの会社の医療保険のパンフレットに書いてあるようなスタンダードなプランです。
ネット型の保険でもこの形が基本保障として設計されています。
仮にこの内容の医療保険で年間100万円受け取るためには、100日入院し、その間に5回も手術しなければなりません。
これって現実的でしょうか?
1年のうちにそんな頻繁に手術して長期入院することはまずないと思います。
ご覧の通り、ガンの平均入院日数はそこまで長くありません。高齢になってかかった進行ガンの場合はやもっとかかる場合もありますが、逆に早期発見のガンならわずか数日で退院することも少なくありません。
実際に、私の近しい身内が2人とも30歳の時に子宮頸がんにかかっていますが、どちらも早期発見でしたので3日で退院しています。
このように、昔はガンといえば長期入院が当たり前でしたが、今は違います。
ですので、入院が前提の医療保険だけだとガンの費用には対応しきない。
これがガン保険が存在する一つ目の理由です。
ガン保険が存在する理由② 収入が減るリスクがある
二つ目は収入減です。
意外と見落としがちですが、これが1番の理由です。
いくら通院しながら治療できる病気になったとはいえ、ガンが進行してしまうと今まで通りにフルタイムで働くことは難しくなるでしょうし、抗がん剤の副作用でこれまでと同じ業務量をこなすことができなくなり、人によっては仕事を辞めざるを得ないこともあります。
実際にガンの罹患した方の3割が治療開始前に退職依頼を出しています。
ガンになって仕事を休んだとしても、会社員であれば傷病手当金があるので収入がいきなり途絶えることはありませんが、確実に下がります。
実際、ガンに罹患した方の過半数が収入が下がっています。
そんな中でもこれまで通りに生活費はかかりますし、貯金をしないといけません。
当然医療費も払い続けなきゃいけないとなると、家計へのダメージは決して小さいと言えません。
特に気をつけて欲しいのが女性の乳がんです。
40歳〜50歳までが第1のピークと言われていますが、この年齢はお子様がいる方であればちょうど大学進学と重なり、子育て世代では最もお金がかかる時期です。
お子様がいない方や、もう成人されている方でも、これから自身の老後へ向けて資産形成していけるラストスパートの時期。
そんなタイミングでガンになってしまい、収入がなくなるとなればライフプランも大きく崩れかねません。
この収入減は医療保険で賄うことは難しいです。
ですので、収入減に備えるためのは医療保険以外で備える必要があります。
これがガン保険が存在する2つ目の理由です。
「確率」ではなく「深さ」で考える
2人に1人はガンになると言われていますが、年齢別で切り取れば、実は30代、40代でガンになる罹患する確率は決して高いわけではないです。
やはりご高齢になるにつれて罹患率は上がっていきます。
しかし、ご高齢になってからかかるガンと、現役中にかかるガンとでは重みが違うと考えています。
現役、しかも子育て世代ということであれば、これからの人生の長さが違います。背負っている家族への責任の重さも違うので、がん罹患時の経済的・精神的負担は若い世代の方が圧倒的に大きいのではないでしょうか。
ですので、ガンになるかならないか、と「確率」だけで考えるのではなく、
なってしまったら自分たちの家庭にはどう影響があるのか「深さ」を考えてくださいね。
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